ブータンの国旗は、対角線で分けられた黄と橙の背景に、中央に白い龍(ドラゴン)を配したデザインです。龍はブータン語で「ドゥルク(Druk)」と呼ばれ、国そのものを象徴します。そのため国旗は「ドゥルク・ツェン(雷龍の旗)」とも呼ばれています。
- 黄(上半分):王室の権威と世俗的統治
- 橙(下半分):仏教(特にチベット仏教とニンマ派)の精神的伝統
- 白い龍:純粋さと忠誠の象徴。四肢に宝珠(ノルブ)を掴み、国家の富と安全を守る存在
- 龍の吠え姿:国家防衛の意志、国民の誇りと力強さを象徴
この旗は、ブータンが仏教的価値観と王権の両方に根ざす国家であることを鮮明に表現しており、色・構図・象徴ともに他国に類を見ないユニークなデザインです。
目次
国旗の歴史的背景と成り立ち
【1969年】現在の国旗が正式に制定
1969年、国王ジグミ・ドルジ・ワンチュク(第3代国王)の治世下で、現在の旗が正式に国家の象徴として定められました。黄色と橙の配色、白い龍の描写は1960年代から使われていたものですが、この年に国旗としての使用が憲法・儀礼上で確立されました。
【1956年〜1969年】デザインが洗練され、現在の構成に近づく
1956年、国王がインドを公式訪問した際、初めて国際的に掲揚できる国旗が必要とされ、黄色と赤(のちに橙)を基調とし、白い龍を中心に配置した初期デザインが使用されました。このときのドラゴンは現在よりも単純化されており、その後数度にわたって調整されました。1960年代後半にかけて、現行デザインに近い形へと完成します。
【1950年以前】国旗の制度なし
1950年以前のブータンでは、国旗という概念はほぼ存在しておらず、主に王室の紋章や宗教的シンボル(雷龍の図案など)が寺院や式典で用いられていただけでした。国際関係の希薄さから、国旗の必要性そのものが低かったという背景があります。
国情報
| 正式名称 | ブータン王国 |
|---|---|
| 首都 | ティンプー |
| 最大都市 | ティンプー |
| 公用語 | ゾンカ語 |
| 面積 | 38,400平方km |
| 人口 | 867,775人 |
| GDP(一人あたり) | 3,358ドル |
| 独立 | 1907年12月17日 |
| ccTLD | .bt |
| 国際電話番号 | 975 |

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