白と緑の横二分の地に、横向きで歩く姿の赤い竜を大きく配した旗です。竜は古い物語でウェールズを表す象徴で、力強さと独自の文化を示すものとして親しまれています。白と緑はテューダー家の色とされ、16世紀以来ウェールズの色として受け継がれてきました。旗は1959年にエリザベス2世の裁可で公的に認められ、現在はウェールズの代表旗として広く用いられています。一般に縦横比は3:5で掲げられます。

ウェールズ国旗にいるドラゴンですが、これはドラゴンそのものが古くからウェールズを表す紋章だったことが由来です。伝承では地下で争う赤い竜(ブリトン人=のちのウェールズ人)と白い竜(アングロサクソン人)の話があり、赤い竜が勝利したと言い伝えられています。
目次
カラー仕様(近似値)
| 色名 | RGB | CMYK | カラーコード | Pantone |
|---|---|---|---|---|
| 赤 | 200, 16, 46 | 0, 96, 77, 20 | #C8102E | 186 C |
| 緑 | 0, 174, 66 | 100, 0, 62, 32 | #00AE42 | 354 C |
| 白 | 255, 255, 255 | 0, 0, 0, 0 | #FFFFFF | — |
国旗の歴史的背景と成り立ち
- 1959年2月23日:赤い竜の旗を政府建物で用いるよう指示
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エリザベス2世の命により、白緑二分の地に赤い竜の旗がウェールズの公的旗として認められ、従来のバッジ旗の使用が終わりました。
- 1911年7月13日:エドワード皇太子の投資式で使用
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カーナーヴォン城の式典で赤い竜旗が用いられ、近代以降の「ウェールズの旗」として定着が進みました。
- 1801年:赤い竜がウェールズの王室バッジとして公式化
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王室バッジの確立により、竜がウェールズの公式な標章として位置づけられました。
- 1485年8月22日:ボズワースの戦いで赤い竜の旗を掲げる
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ヘンリー・テューダーが白と緑の地に赤い竜の旗を用い、その後テューダー色がウェールズの色として広まりました。
国情報
| 正式名称 | ウェールズ |
|---|---|
| 首都 | カーディフ |
| 最大都市 | カーディフ |
| 公用語 | 英語、ウェールズ語 |
| 面積 | 20,779km² |
| 人口 | 3,187,000人(2024年、ウェールズ政府/ONS) |
| PPP換算GDP(一人あたり) | — |
| 独立・建国 | — |
| ccTLD | .uk |
| 国際電話番号 | +44 |

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