一般に「西サハラの旗」と呼ばれる旗は、サハラ・アラブ民主共和国(SADR)の国旗として1976年2月27日に採択されたものです。黒・白・緑の横三分割に、旗ざお側から赤い三角形が入り、白い帯の中央に赤い三日月と星が描かれます。比率は1:2です。この旗はSADRの支配地域や難民キャンプなどで用いられ、モロッコが実効支配する地域ではモロッコ国旗が掲げられます。
配色はアラブ蜂起の伝統色(黒・白・緑・赤)に基づくもので、三日月と星はイスラムを示すと説明されます。意匠はパレスチナの旗と近縁で、赤い三角形と四色の組み合わせに象徴性の共通項があります。
目次
カラー仕様(近似値)
| 色名 | RGB | CMYK | カラーコード | Pantone |
|---|---|---|---|---|
| 黒 | 0, 0, 0 | 0, 0, 0, 100 | #000000 | Black C |
| 白 | 255, 255, 255 | 0, 0, 0, 0 | #FFFFFF | — |
| 緑 | 0, 122, 61 | 100, 0, 50, 62 | #007A3D | 3425 C |
| 赤 | 206, 17, 38 | 0, 92, 82, 19 | #CE1126 | 186 C |
国旗の歴史的背景と成り立ち
- 2017年1月30日:モロッコがアフリカ連合に復帰
-
SADRの加盟が続く中での復帰で、AU内で両者が併存する枠組みが確立しました。旗そのものの意匠変更はありません。
- 1991年9月:国連仲介の停戦が成立
-
住民投票を前提とする停戦が合意され、以後もSADRの旗が独立運動の象徴として広く用いられました。
- 1982年2月22日:SADRがOAU(現AU)に加盟
-
アフリカ地域機構がSADRを加盟国として受け入れ、国際場面で旗の掲揚機会が拡大しました。
- 1976年2月27日:SADRが樹立を宣言し旗を採択
-
スペイン撤退後、SADRが樹立を宣言し、現在の旗が国旗として採択されました。
国情報
| 正式名称 | 西サハラ |
|---|---|
| 首都 | ラーユーン(SADRは憲法上アイウンを首都と定める) |
| 最大都市 | ラーユーン |
| 公用語 | アラビア語 |
| 面積 | 266,000km² |
| 人口 | 612,000人(2024年、国連) |
| PPP換算GDP(一人あたり) | — |
| 独立・建国 | — |
| ccTLD | .eh(未割当・未運用) |
| 国際電話番号 | —(独自割当なし) |

コメント