ウォリス・フツナには法で決められた地域旗はなく、公の場ではフランス三色旗が唯一の公式旗として使われます。一方で、現地では赤い地の左上に小さなフランス国旗を配し、右側に白い四角を置いて、その中に赤い斜めの十字(×の形)を描く旗が広く用いられています。白い四角や斜め十字の位置はやや右寄りに置かれるのが一般的で、別系統として白い四つの三角形でできた大きな白い十字の形(十字の先が広がる形)を用いる版もあります。いずれも地域の慣用旗で、比率は多くの場合2:3です。
目次
カラー仕様(近似値)
| 色名 | RGB | CMYK | カラーコード | Pantone |
|---|---|---|---|---|
| 赤(地・斜め十字) | 200,16,46 | 2,100,85,6 | #C8102E | 186 C |
| 白 | 255,255,255 | 0,0,0,0 | #FFFFFF | — |
| 青(左上のフランス旗) | 0,85,164 | 100,80,0,0 | #0055A4 | Reflex Blue / 286 C |
| 赤(左上のフランス旗) | 239,65,53 | 0,100,100,0 | #EF4135 | 032 C |
国旗の歴史的背景と成り立ち
- 1994年5月27日:唯一の公式旗はフランス国旗とする旨を回答
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領政府の書簡で「地域に固有の公式旗はなく、唯一の公式旗はフランス三色旗」と示され、運用が確認されました。
- 1985年ごろ:赤地に白い四角と斜め十字、左上にフランス国旗の慣用旗が普及
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地域行事やスポーツ大会で用いられるようになり、今日の代表的なデザインとして定着しました(法的な制定はありません)。
- 1961年7月29日:フランスの海外領土としての地位を法定
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フランスの法律(1961年法)で地位が定まり、公の場の旗としてフランス国旗が用いられる枠組みが整いました。
- 1917年:フランスが併合し植民地化を完了
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以後、公的掲揚ではフランス国旗が基本となりました。
- 1842年:宣教師により最初期の地域旗が作られた記録
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のちの慣用旗につながる「地域を示す旗」が現れた初期例として伝えられています。
国情報
| 正式名称 | ウォリス・フツナ |
|---|---|
| 首都 | マタウトゥ |
| 最大都市 | マタウトゥ |
| 公用語 | フランス語(現地語としてウォリス語・フツナ語が広く使用) |
| 面積 | 142.42km² |
| 人口 | 11,151人(2023年、INSEE) |
| PPP換算GDP(一人あたり) | — |
| 独立・建国 | — |
| ccTLD | .wf |
| 国際電話番号 | +681 |

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