モルドバの国旗は、旗ざお側から青・黄・赤の等幅の縦三分割で、中央の黄色帯に国章(鷲が嘴に十字、爪にオリーブの枝と笏を持ち、胸の盾にオーロックスの頭・星・バラ・三日月)を配する。比率は1:2。三色はルーマニアの伝統色に由来し、文化的な近縁性を示すが、国章を中央に置く点と青の色味を変えた点(ウルトラマリンではなく「ベルリンブルー」系)で識別性を高めている。1990年4月27日に三色旗が国家の旗として指定され、同年7月に国章が制定、11月6日に現在の国章入り三色旗として採択された。2010年の旗法で比率や裏面の鏡像規定、色名と色票(ベルリンブルー・クロムイエロー・バーミリオン)などが明文化された。
カラー仕様
| 色名 | RGB | CMYK | カラーコード | Pantone |
|---|---|---|---|---|
| 青 | 0,70,174 | 97,81,0,0 | #0046AE | 293C |
| 黄 | 255,210,0 | 1,15,100,0 | #FFD200 | 109C |
| 赤 | 204,9,47 | 13,100,90,4 | #CC092F | 186C |
| 茶(国章) | 176,126,91 | 0,28,48,30 | #B07E5B | 4645C |
| 緑(国章) | 0,122,80 | 100,26,86,14 | #007A50 | 3415C |
| 白 | 255,255,255 | 0,0,0,0 | #FFFFFF | — |
国旗の歴史的背景と成り立ち
- 2010年9月17日:旗法(Law no.217)を制定・標準化
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比率1:2、裏面は表の鏡像、色名と色票(Pantone/RGB/CMYK/HEX)を明記。4月27日を「国旗の日」と定め、再現仕様を統一した。
- 1990年11月6日:現在の国旗(国章入り三色旗)を採択
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同年夏に決まった国章を中央黄色帯に配する正式型として議会が採択。以後、この意匠が国家旗として定着した。
- 1990年7月13日:国章を制定
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鷲とオーロックスを中心とする紋章を正式化。のちに国旗中央に置かれることで、ルーマニア三色との識別性を高めた。
- 1990年5月12日:国旗規程(議会決定17-XII)を承認
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三色旗の規程を議会が承認。移行期の運用ルールを整えた。
- 1990年4月27日:三色旗を国家の旗として指定(国旗の日の由来)
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旧ソ連旗に代わる国家旗として三色旗を指定。同日、議事堂に三色が掲げられたことから、後年この日が「国旗の日」に制定された。
モルドバ国旗とルーマニア国旗の関係性
いまのモルドバの大部分(ベッサラビア)は、もともとモルダヴィア公国の東半分にあたり、1918年にはベッサラビア代表機関がルーマニアとの統一を宣言しました。その後ソ連編入(1940年)を経ますが、「ルーマニアの文化・言語圏」という文脈がいまも存在しています。そしてモルドバは独立直前の1990年に三色旗を採用します。これは「ルーマニアと文化的・民族的に近い(同根)」という自己認識を示すためで、デザインをほぼ踏襲しつつ、国家としての識別性を高めるため中央に自国の国章(オーロックスの紋章)を加えました。のちに2010年の旗法で比率・配色や「裏面は鏡像」など細目が明文化されています。
言語面でも、2023年に国内の全法令で国語表記を「ルーマニア語」に統一する法律が可決され、両国の言語的一体性をあらためて確認しました。こうした文化・言語の連続性が、旗の近似につながっています。
モルドバの三色は「ルーマニアとの歴史的・文化的つながり」を示すために意図的に選ばれ、国章を載せることで“似て非なる国家旗”として区別している、ということです。
国情報
| 正式名称 | モルドバ共和国 |
|---|---|
| 首都 | キシナウ |
| 最大都市 | キシナウ |
| 公用語 | ルーマニア語 |
| 面積 | 33,843km² |
| 人口 | 2,389,275人(2024年World Bank) |
| PPP換算GDP(一人あたり) | 19,678USD(2025年IMF推計) |
| 独立・建国 | 1991年8月27日 |
| ccTLD | .md |
| 国際電話番号 | +373 |

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