カメルーンの国旗は、旗ざお側から緑・赤・黄の縦三色で構成され、中央の赤帯の真ん中に金色の五角星が置かれています。三色はアフリカ独立運動の象徴色(汎アフリカ色)で、緑は熱帯林と豊かな自然、黄は太陽やサバンナ・鉱物資源、赤は独立と統一に流された血、そして国の結束を表すとされます。中央の金星は“統一の星(Star of Unity)”と呼ばれ、連邦体制を解消して一体の国家へと移行した歴史的帰結を端的に示します。全体として、フランス式の縦三色構成に汎アフリカ色と統一の象徴を組み合わせることで、植民地支配の遺産とアフリカの自立、そして国家統合という三つの要素を一枚の旗に凝縮したデザインになっています。
国旗の歴史的背景と成り立ち
1975年(現行旗の制定)
連邦制の解消後、国家の一体性を明確に示すため、縦三色の中央(赤帯)に金色の一つ星を配した現在の国旗が制定された。以後、この一つ星は「統一の星」として定着し、国旗の中心的シンボルになっている。
1972年(連邦の終焉)
国民投票で連邦制を廃し、単一国家(合衆国から「合一共和国」へ)へ移行した。国名の変更が先行しても、旗はなお連邦を示す二つ星の意匠がしばらく併用され、のちの1975年に一つ星へと整理・統一される。
1961年(連邦成立に伴うデザイン変更)
英国信託統治領だったサザン・カメルーン(西カメルーン)が住民投票を経て加入し、フランス語圏の東カメルーンと合わせて連邦共和国が発足した。これを受け、独立時の三色旗は踏襲しつつ、二つの星を加えて二邦(東・西)の並立と連帯を表現する連邦旗に改められた(星は緑帯内に縦に配される図案が用いられた)。
1960年(独立時の初代国旗)
フランス信託統治から独立すると、緑・赤・黄の縦三色の中央に金色の一つ星を置いた旗が国家の象徴として採用された。汎アフリカ色と統一の星を併せたこの意匠が、のちの現行旗の直接の原型となる。
第一次世界大戦後〜独立前(仏・英の信託統治期)
旧ドイツ領カメルーンは戦後に分割され、フランスとイギリスの信託統治下に置かれた。この時期は独自の国家旗は存在せず、それぞれの宗主国(のち信託統治当局)の旗や行政用旗が用いられ、近代的な「カメルーンの国旗」は独立準備期に入ってから整っていった。
国情報
| 正式名称 | カメルーン共和国 |
|---|---|
| 首都 | ヤウンデ |
| 最大都市 | ドゥアラ |
| 公用語 | フランス語、英語 |
| 面積 | 475,440平方km |
| 人口 | 392654万6000人 |
| GDP(一人あたり) | 1507ドル |
| 独立 | 1960年1月1日 |
| ccTLD | .cm |
| 国際電話番号 | 237 |

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