ベルギーの国旗は、黒・黄・赤の縦三色旗で構成されています。これはフランス国旗と同じ縦型三色構成ですが、色と比率が異なります。旗の縦横比は13:15で、一般的な長方形の国旗よりやや「正方形に近い」珍しい形です。
- 黒(左):ベルギーの強さ・決意・または神聖ローマ帝国時代のブラバント公国の盾の色
- 黄(中央):自由と光、またはライオンの体の色(ブラバントの紋章由来)
- 赤(右):国民の勇気と血、またはライオンの爪と舌の色
これらの色は、いずれも中世のブラバント公国の紋章(黒いライオンに金色の体、赤い舌と爪)に由来するとされ、ベルギーの民族的・歴史的ルーツを象徴しています。
国旗の歴史的背景と成り立ち
【1831年】立憲君主制とともに現在の三色旗が正式に制定
1831年、ベルギーが正式に独立国家として承認され、レオポルド1世を初代国王とする立憲君主制が発足。これに伴い、黒・黄・赤の縦三色旗が正式な国旗として制定されました。配色は前年の革命旗と同じですが、横三色から縦三色に変更されました。これは、隣国フランスとの混同を避けるためとも、王室が縦旗を好んだためとも言われています。
【1830年】ベルギー独立革命と「横三色旗」の登場
ベルギーは当時オランダ王国に組み込まれていましたが、言語・宗教・経済格差への不満から、1830年に独立革命が勃発します。この際、革命派は黒・黄・赤の横三色旗を掲げて戦い、これがベルギーの国民的象徴となりました。この配色は、中世のブラバント公国に由来し、「ベルギー民族の歴史的統一」を表現していました。
【1815〜1830年】オランダ王国下でのオランダ国旗使用
ナポレオン戦争後のウィーン会議により、現在のベルギー地域(南ネーデルラント)は、北のオランダと合併され、「ネーデルラント連合王国」が成立しました。この間は、現在のオランダ国旗(赤・白・青の横三色旗)が掲げられており、独自のベルギー国旗は存在していませんでした。
【18世紀以前】オーストリアやスペインの支配下では支配国の旗を使用
近世のベルギー地域は、ハプスブルク家のもとでスペイン領ネーデルラント、のちにオーストリア領ネーデルラントとして統治されており、独自の国家旗は持たず、宗主国の旗が使用されていました。国民的な象徴としての旗の概念はまだ希薄でしたが、地域的にはブラバント公国の紋章色(黒・黄・赤)が長く人々に記憶されていました。
国情報
| 正式名称 | ベルギー王国 |
|---|---|
| 首都 | ブリュッセル |
| 最大都市 | ブリュッセル |
| 公用語 | オランダ語、フランス語、ドイツ語 |
| 面積 | 30,528平方km |
| 人口 | 1159万人 |
| GDP(一人あたり) | 44,688ドル |
| 独立 | 1839年 |
| ccTLD | .be |
| 国際電話番号 | 32 |

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