オーストリアの国旗は、赤・白・赤の三色を横に並べたシンプルな三色旗です。配色は非常に古く、中世から続くヨーロッパでも最古級のデザインの一つとされています。この旗の色にはいくつかの説がありますが、最も有名なのは以下の伝説です。
十字軍に出陣したオーストリア公レオポルト5世が、白い衣を戦いで血に染め、剣帯で隠れていた部分だけが白く残った。その様子が赤・白・赤の三色に見えたため、これを旗にした。
このエピソードは神話的ではありますが、「勇気と純粋さ」を象徴する由来として国民の間で広く知られています。赤は「戦いや勇気」、白は「平和と誠実さ」を表すとも言われています。なお、現在の国家国旗にはこの三色旗が使用されますが、政府や軍用の公式旗では中央に「鷲の紋章」が加わった国章入りバージョンが用いられます。
国旗の歴史的背景と成り立ち
【1945年】第二次世界大戦後、赤・白・赤の三色旗が再び国家国旗として復活
ナチス・ドイツによる併合(1938年〜1945年)が終わり、オーストリアは再独立を果たします。この際、赤・白・赤の三色旗が国家の象徴として正式に再導入され、現在に至るまで使われています。また、同年には国章(鷲の紋章)入り旗も政府機関や軍用として法的に整備されました。
【1938〜1945年】ナチス・ドイツによる併合と国旗の使用停止
1938年、オーストリアは「アンシュルス(併合)」によってナチス・ドイツの一部とされ、ドイツの鉤十字(ハーケンクロイツ)旗が国旗として使用されました。これにより、オーストリア独自の赤・白・赤の国旗は一時的に廃止されました。
【1918年】オーストリア共和国の建国と三色旗の制定
第一次世界大戦の終結とともにオーストリア=ハンガリー帝国が解体され、オーストリアは共和国として独立します。この際、古くからオーストリアを象徴してきた赤・白・赤の三色旗が新国家の国旗として再び採用されました。
【1867〜1918年】オーストリア=ハンガリー帝国時代には別の旗が使用
この時代には、赤・白・赤の三色旗は軍旗や海軍旗の一部として使われていましたが、帝国全体の国旗は黒・金などハプスブルク家を象徴する色合いでした。現在の旗は当時「民族的象徴」程度の扱いでした。
【13世紀】赤・白・赤の旗がオーストリアの象徴として文献に登場
この旗の使用は13世紀初頭の記録にまでさかのぼります。レオポルト5世の伝説とともに、赤・白・赤はハプスブルク家やオーストリア公国の色として認識され、中世から続く最古級の国旗の一つとされています。
国情報
| 正式名称 | オーストリア共和国 |
|---|---|
| 首都 | ウィーン |
| 最大都市 | ウィーン |
| 公用語 | ドイツ語 |
| 面積 | 83,870平方km |
| 人口 | 912万9652人 |
| GDP(一人あたり) | 5万247ドル |
| 独立 | 976年 |
| ccTLD | .at |
| 国際電話番号 | 43 |

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