ベラルーシの国旗は、上に赤・下に緑の横二色旗を基調とし、旗竿側(左端)に白地に赤の民族模様(縦の帯)があしらわれているのが特徴です。このデザインは2006年に正式な仕様として法制化されましたが、元々は1995年の国民投票によって採用されたものです。
- 赤色:歴史的にベラルーシ人が戦ってきた戦争(特に第二次世界大戦)における勇気と犠牲、また社会主義的伝統
- 緑色:豊かな自然と農業国としての地位、未来への希望
- 左端の白と赤の刺繍模様:ベラルーシの伝統的な織物・刺繍文化を象徴し、民族的アイデンティティを表す
この国旗は、ソビエト時代の国旗をベースにしておりつつも、共産主義的な象徴(鎌と槌や星)は削除されているため、ソ連時代の名残を残しながらも現代ベラルーシの主権国家としての意識も表現しています。
国旗の歴史的背景と成り立ち
【2006年】現行旗のデザイン仕様が法的に細部まで明文化
1995年に採用された現行国旗について、赤緑の配色比率や刺繍模様の具体的な形状、色彩の数値規定などが法令として正式に制定されました。これにより、国旗の商業的使用・掲揚時の基準が国家的に統一されました。
【1995年】国民投票により旧ソ連型のデザインを復活(ただし簡素化)
独立から4年後、当時のルカシェンコ大統領の主導で実施された国民投票によって、ソ連時代のベラルーシ共和国旗をベースにした赤緑の旗が復活。ただし、旧ソ連的な象徴(鎌と槌・星)は取り除かれ、左側に民族模様の帯を加えることで、伝統と近代の折衷的デザインとなりました。
【1991〜1995年】独立直後は白赤白の三色旗を採用
1991年のソビエト連邦崩壊とともに、ベラルーシは独立国家として「白・赤・白」の水平三色旗を国旗として採用しました。これは1918年の短命国家「ベラルーシ人民共和国(BPR)」が用いていた旗を復活させたもので、民主主義と民族復興の象徴とされました。ただし、歴史的にナチス占領時代にも使用されたため、一部からは否定的な見方も根強く残っていました。
【1951〜1991年】ソビエト・ベラルーシ共和国の赤緑旗(鎌・槌・星入り)
ソビエト連邦の一構成国「ベラルーシ・ソビエト社会主義共和国(BSSR)」時代には、赤と緑の横二色に、鎌と槌・赤い星・民族模様をあしらった旗が使用されていました。これは現在の国旗と酷似しており、現行旗の直接的なベースとなったものです。
【1918年】ベラルーシ人民共和国で白赤白の旗を初めて採用
ロシア革命後の混乱の中で、一時的に成立した「ベラルーシ人民共和国(BPR)」では、白地に赤の中央帯を配した三色旗が初めて国家の象徴として使用されました。これは中世リトアニア大公国の伝統から着想を得たデザインとされています。
国情報
| 正式名称 | ベラルーシ共和国 |
|---|---|
| 首都 | ミンスク |
| 最大都市 | ミンスク |
| 公用語 | ベラルーシ語、ロシア語 |
| 面積 | 207,560平方km |
| 人口 | 9,178,000人 |
| GDP(一人あたり) | 6,397ドル |
| 独立 | 1991年8月25日 |
| ccTLD | .by |
| 国際電話番号 | 375 |

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