ドミニカ国の国旗は、緑地の中央に十字、その交点に赤い円形、その中に紫色のインコ(シソインコ/Sisserou Parrot)が描かれています。十字は3本の異なる色の帯で構成され、赤い円には10個の緑の星が配置されています。
- 緑地:島全体を覆う豊かな熱帯雨林を象徴
- 黄色の帯:太陽の光と農業を表す
- 白の帯:清純さと淡水資源の豊かさを象徴
- 黒の帯:アフリカ系住民の文化的ルーツを表す
- 赤い円:社会主義的理念や団結、平等の精神
- 10個の星:国内10の行政区(パリッシュ)を示す
- シソインコ:ドミニカ国固有種で、国鳥に指定され、飛翔は希望と前進を象徴
- 紫色:国旗に珍しい色で、国の独自性と誇りを示す
国旗の歴史的背景と成り立ち
1990年11月3日:現在の国旗デザインを採用
国旗の細部(特にシソインコの向きや色彩、星の配色など)が改訂され、現在の仕様が確立された。この改定で、インコは旗竿側を向くようになり、星は緑色、星の縁取りは黄色で統一された。これによりデザインの統一感と視認性が向上した。
1988年:インコの色彩と星の配色を変更
旗の改訂により、星の色が黄から緑に変更され、インコの羽や全体の色調がより自然に近いものへ修正された。これらは国旗の見た目を鮮やかにし、国鳥の象徴性をより明確にした。
1981年11月3日:独立とともに国旗を制定
イギリスから独立した日に、ドミニカ国最初の国旗が制定された。当初から中央にシソインコと星を配したデザインで、独立当初は星が黄色で、インコは左を向いていた。この旗はAlwin Bullyによってデザインされ、国の自然・民族・歴史・団結を象徴するものとされた。
1965年:自治領時代の旗を使用
独立前の自治領時代には、青地にユニオンジャックと盾型の紋章を配した旗が使われていた。紋章にはシソインコが描かれ、国旗のモチーフの原型となった。
ドミニカ共和国とドミニカ国との違い
ドミニカ国とドミニカ共和国は名前が似ていますが、国の位置・言語・歴史・国旗デザインなどがまったく異なります。ドミニカ国の由来として、1493年にコロンブスが島を発見した日が日曜日(ラテン語でDominica)だったことから命名され、ドミニカ共和国(Dominican Republic)の由来は、守護聖人サント・ドミンゴ(聖ドミニクス)にちなんで名付けられた都市名から国名となっています。
つまり、語源はラテン語の「Dominicus(主に関する、聖なる)」に共通していますが、直接的な歴史的つながりはほとんどありません。
基本情報
| 項目 | ドミニカ国 | ドミニカ共和国 |
|---|---|---|
| 場所 | カリブ海の小アンティル諸島(マルティニーク島とグアドループ島の間) | カリブ海の大アンティル諸島・イスパニョーラ島の東部(西部はハイチ) |
| 首都 | ロゾー | サントドミンゴ |
| 面積 | 約750 km²(東京23区より少し大きい) | 約48,670 km²(九州とほぼ同じ) |
| 人口 | 約7万人 | 約1,100万人 |
| 公用語 | 英語 | スペイン語 |
| 独立元 | イギリス(1978年) | ハイチから独立(1844年)、その後スペイン・米国支配を経て再独立 |
| 政治体制 | 立憲君主制(英連邦加盟国) | 大統領制共和制 |
デザインの違い
- ドミニカ国の国旗
-
- 緑地+黄色・白・黒の十字
- 中央に赤い円、その中に紫色のシソインコと10個の緑の星
- 自然豊かな島国と多民族の団結を象徴
- 紫色の国旗は世界的にも珍しい
- ドミニカ共和国の国旗
-
- 白い十字で4分割された青と赤の地
- 中央に国章(聖書・十字架・オリーブとヤシの枝、国の標語)
- 青は自由、赤は独立のための犠牲、白は信仰を象徴
- 中央の国章にはスペイン語の標語「Dios, Patria, Libertad(神・祖国・自由)」
国情報
| 正式名称 | ドミニカ国 |
|---|---|
| 首都 | ロゾー |
| 最大都市 | ロゾー |
| 公用語 | 英語 |
| 面積 | 754km² |
| 人口 | 75,000人 |
| GDP(一人あたり) | 8118ドル |
| 独立 | 1978年11月3日 |
| ccTLD | .dm |
| 国際電話番号 | 1-767 |

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