ベトナムの国旗は赤地の中央に大きな黄色の五角星が置かれ、たてよこ比は2:3です。憲法は「赤い地の中央に五角の金色の星」と定めており、形と比率が明確に示されています。星の中心は旗の中心に一致し、上の一つの角が真上を向くこと、星の中心から角の先端までの距離は旗の長さの5分の1であることなど、作図上の基準も国内標準や運用ガイドで示されています。赤は独立・革命の犠牲と気概を、黄色の星は国民の結束を表し、五つの角は国を支える主要な人びとの共同(労働者・農民・知識層・若者・兵士など)を象徴します。
カラー仕様(近似値)
| 色名 | RGB | CMYK | カラーコード | Pantone |
|---|---|---|---|---|
| 赤 | 206,17,45 | 0,92,78,19 | #CE112D | 186 C |
| 黄 | 255,206,0 | 0,19,100,0 | #FFCE00 | 116 C |
国旗の歴史的背景と成り立ち
- 2023年11月28日:現行憲法で旗の記述を明記
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2013年憲法第13条が、赤地中央の五角星・比率2:3という国旗の基本仕様を再確認しました。
- 2012年10月2日:使用・作図ガイドを通達
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文化・スポーツ・観光省の「3420/HD-BVHTTDL」が、星の中心位置や「中心から角まで旗長の1/5」など実務基準を示し、掲揚方法も整理しました。
- 1977年:国家標準で作図基準を整理
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国家標準TCVN 2242:1977に基づく作図図面が出回り、星の配置や比率が明文化されました。
- 1976年7月2日:南北統一後に全国で使用
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統一により、北で用いられていた赤地に黄星の旗が全国の国旗となりました。
- 1955年11月30日:北ベトナムでの正式運用開始(異説あり)
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北ベトナム(ベトナム民主共和国)が公式に使用開始とされますが、9月30日とする資料もあります。
- 1945年9月:独立宣言後に採用
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第二次大戦後、独立を宣言したベトナム民主共和国が赤地に黄星の旗を採用しました。
- 1940年11月23日:最初の登場
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南部での蜂起で赤地に黄星の旗が用いられたのが始まりとされ、制作者はグエン・フー・ティエンと伝えられます。
中国国旗とベトナム国旗の関連性
同じく赤と黄色を用いる中国国旗は左上に大星と小星の配置ですが、ベトナムは中央に一つの星を置く点が異なります。両者が似ているのは、共通の背景から似てきたことが理由です。
まず両国とも、赤は革命・解放運動の色という20世紀の社会主義的シンボリズムを強く引き継いでいます。赤い旗はフランス革命以来、左派・社会主義の象徴として広く用いられてきました。
ベトナムは1940年の南部蜂起で「赤地に黄星」が登場し、1945年の独立後に国旗として定着しました。赤は革命・犠牲、黄の星は国民各層の団結を表すという解釈が公的説明で示されています。したがって配色自体は中国国旗より先に実用化されています。
中国は1949年に現在の五星紅旗を採用。赤は共産革命、五つの星は中国共産党(大星)とその下に結集する人民諸階層(四小星)の統一を表す、と公式説明されています。
要するに、両国旗が「赤+黄色の星」で似ているのは、同時代の革命的・社会主義的象徴体系からそれぞれが着想した結果で、直接のコピーというより“同じ源流からの収斂”と考えるのが妥当です。時系列でも、ベトナムの黄星赤旗の出現(1940/1945)が中国の五星紅旗(1949)より早く、独自の由来が確認できます。
国情報
| 正式名称 | ベトナム社会主義共和国 |
|---|---|
| 首都 | ハノイ |
| 最大都市 | ホーチミン |
| 公用語 | ベトナム語 |
| 面積 | 331,230km² |
| 人口 | 100,987,686人(2024年、世界銀行) |
| PPP換算GDP(一人あたり) | 17,480USD(2025年、IMF推計) |
| 独立・建国 | 1945年9月2日 |
| ccTLD | .vn |
| 国際電話番号 | +84 |

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