ブラジルの国旗は、緑の地に黄色いひし形(菱形)、その中央に青い地球儀が描かれ、「Ordem e Progresso(秩序と進歩)」という標語が帯に記されています。
- 緑は旧王家ブラガンサ家(ペドロ1世の家系)を、
- 黄は皇后レオポルディーナの家系であるハプスブルク家を象徴しており、帝政時代の王室を引き継ぐ形です。
- 青い地球儀には南半球の星座(南十字星など)が正確に描かれており、旗が制定された1889年11月15日午前8時30分のリオデジャネイロの空を再現しています。
- 「Ordem e Progresso」という標語は、フランスの哲学者オーギュスト・コントの実証主義に由来する国家理念です。
目次
国旗の歴史的背景と成り立ち
【1992年】現在の星の数(27個)に改訂
1992年、連邦区とすべての州(当時26州+1連邦直轄区)を正確に反映するため、旗に描かれる星の数が27個に増やされました。星の配置は、1889年の共和制成立を記念するため、当時のリオデジャネイロ上空の星座を再現しています。星の増減は州の新設や合併に伴い調整されており、現行のデザインはこの年から使われています。
【1889年11月19日】共和制移行に伴い新国旗を制定
1889年11月15日の共和制宣言から4日後、ブラジルは帝政から共和制に移行し、それに伴って新しい国旗が制定されました。このデザインは、帝政時代の象徴だった緑と黄の配色を残しつつ、新たに青い円と星、標語を加えることで「新国家の誕生」を表しました。
なお、この変更は急ぎで行われ、初期案にはアメリカ合衆国の星条旗に似たデザインも検討されましたが、国民の反発を受けて緑と黄の配色が維持されました。
【1822年〜1889年】帝政時代の国旗(緑地に黄の菱形+王冠・十字章)
ブラジルがポルトガルから独立し、ペドロ1世を初代皇帝とする帝政国家「ブラジル帝国」が成立すると、国旗には現在とよく似た緑と黄の配色が使われました。しかし、中央には現在の星や標語の代わりに、王冠・キリスト十字章・コーヒーと煙草の枝が交差した紋章が描かれていました。この旗は王権の正統性と国家の独立を象徴するものでした。
【1500年〜1822年】ポルトガル統治下でポルトガル王国の旗を使用
カブラルによって「発見」された1500年以降、ブラジルはポルトガルの植民地となり、独自の国旗は持っていませんでした。この時代は、ポルトガル王家の旗や、ポルトガルの海軍旗がブラジル植民地全体で使用されていました。
国情報
| 正式名称 | ブラジル連邦共和国 |
|---|---|
| 首都 | ブラジリア |
| 最大都市 | サンパウロ |
| 公用語 | ポルトガル語 |
| 面積 | 851万5,767平方km |
| 人口 | 2億1339万441人 |
| GDP(一人あたり) | 8936ドル |
| 独立 | 1825年8月29日 |
| ccTLD | .br |
| 国際電話番号 | 55 |

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