キプロスの国旗は、白地に黄金色のキプロス島の地図、その下に交差する2本のオリーブの枝という非常にユニークで平和的なデザインです。国旗の中に自国の地図が描かれている世界でも珍しいデザインの一つです。
- 金色の島の地図は、キプロス島そのものを示し、鉱物資源(特に銅=ラテン語で「キュープルム」)の豊かさも象徴しています。
- 2本のオリーブの枝は、ギリシャ系住民とトルコ系住民の平和的共存への願いを表しています。
- 白地は平和と中立性を示しており、特定の民族グループや宗教に偏らない意図が込められています。
この国旗は対立の象徴ではなく、和解と共生の象徴として設計されたという点で特異な立場にあります。
目次
国旗の歴史的背景と成り立ち
1960年8月16日:現在の国旗が制定・使用開始される
イギリスからの独立に伴い、新生キプロス共和国の国旗が制定された。このデザインは、ギリシャ系にもトルコ系にも偏らない「中立的な旗」として公募により選ばれ、トルコ系キプロス人のアーティストであるイサ・ムスタファ(İsmet Güney)によってデザインされた。地図とオリーブの枝の象徴性は、国際社会にも平和の意思を強く印象づけた。
1974年:トルコ軍の侵攻と分裂後も旗の変更はなし
1974年にトルコ軍が北部に侵攻し、島が事実上「南(キプロス共和国)」「北(北キプロス・トルコ共和国)」に分裂したが、キプロス共和国側は国旗の変更を行わなかった。現在でも国際的にはこの旗が「キプロスの唯一の正統な国旗」として認められている。
1983年以降:北キプロス側は別の旗を使用
北キプロス・トルコ共和国(国際的にはトルコ以外から未承認)は独自の国旗を制定しており、トルコ国旗を逆配色にしたような赤線・赤星・白地の旗を使用しているが、これはキプロス共和国の国旗とは別物であり、国際的にも公式とは見なされていない。
国情報
| 正式名称 | キプロス共和国 |
|---|---|
| 首都 | ニコシア |
| 最大都市 | ニコシア |
| 公用語 | ギリシア語、トルコ語 |
| 面積 | 9,250平方km |
| 人口 | 1,237,088人 |
| GDP(一人あたり) | 43,294ドル |
| 独立 | 1960年8月16日 |
| ccTLD | .cy |
| 国際電話番号 | 357 |

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